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空き家の放置が招くリスクとは?特定空き家と行政代執行のお話

■ 空き家問題と行政代執行の現場から思うこと

最近、ニュースで「全国の空き家が過去最多に」という話題が取り上げられていましたよね。
実際、不動産の現場にいるとその影響を肌で感じる機会が増えてきました。
相続が続いたり、遠方に住んでいて管理が難しかったり…。
“空き家” という言葉の裏側には、さまざまなご事情が隠れているんだなと、改めて思います。


■ “特定空き家” とはどんな状態のこと?

一般的に空き家と聞くと「長く誰も住んでいない家」というイメージですが、
法律上は問題のある空き家のことを 「特定空き家」 と呼びます。

具体的には、次のような状態の空き家が該当します。

  • 倒壊するおそれがある

  • 衛生上有害となる状態

  • 景観を著しく損なっている

  • 周辺の生活環境を悪化させている

つまり、単に空いているだけなら「空き家」ですが、
周囲に危険や迷惑をかけるレベルになると “特定” として扱われ、
行政が改善指導に動くことになります。


■ 行政代執行ってどういう仕組み?

指導や勧告を受けても改善されない場合、
自治体が所有者に代わって撤去や修繕を行い、
その費用を後から請求する制度のことを 「行政代執行」 といいます。

代執行の対象になると…

  • 数百万円〜場合によっては数千万円単位の費用が発生

  • 所有者に費用を請求される

  • 不動産の処分や売却が一気に難しくなる

といった、かなり重い影響が出てきます。

個人的には、行政代執行まで進むケースというのは、
“悪意” よりも 「何から手をつければいいかわからない」 という方が多い印象です。
遠方の相続物件だったり、修繕費が捻出できなかったり…。
その気持ちも本当によくわかります。


■ 不動産会社に求められる“誠実なサポート”とは

空き家問題が複雑なのは、
「売る・貸す・解体する・維持する」
このどれを選ぶかで、必要な手続きや費用が全く変わってくること。

だからこそ、
お客様の状況に寄り添って、正直に必要な情報を伝えられる不動産会社
の存在がとても大切だと思っています。

時にはお客様にとって耳が痛い話もお伝えしないといけませんが、
それも“後で困らないため”の大切な役割。

私自身、不動産に関わる以上、
誠実に、丁寧に、現実的な選択肢をお伝えすることを心がけています。


■ 空き家問題は「早めの相談」が一番の対策

空き家をそのままにしておくと、
建物の劣化は早まり、選べる選択肢がどんどん減っていきます。

  • 売却する

  • 解体して更地にする

  • 利活用して賃貸物件として再生する

  • 相続問題を整理する

どれを選ぶにしても、
“早めに動けば費用も手続きも軽く済む” 場面がとても多いです。

もし今、空き家を抱えてお悩みの方がいれば、
どうか一度ご相談くださいね。
一緒に状況を整理しながら、無理のない解決策を考えていけたらと思っています。

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