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お家の裏に“擁壁”があるとき。安心して暮らすために知っておきたい崖条例のこと

■ お家選びで意外と大切な「擁壁(ようへき)」のお話

最近、大雨による土砂災害のニュースや、老朽化した擁壁が問題になった話題を耳にすることが増えました。
自然災害の多い日本では、建物そのものだけでなく、敷地周辺の地形擁壁の状態 にも目を向けることが大切だと感じています。

今日は、不動産のご相談でもよくお問い合わせをいただく
「敷地付近に擁壁があるケースと崖条例」
について、少しだけお話してみたいと思います。


■ 擁壁ってそもそも何?

擁壁(ようへき)とは、簡単に言うと 土砂が崩れないように支えるための壁 のことです。
高低差のある土地ではよく見かけますし、古くからの住宅地にも多く存在します。

ただ、擁壁は「ただの壁」ではなく安全性に関わるため、
高さ・構造・築年数・所有者 などを確認する必要があります。

特に、

  • 高さが2mを超える擁壁

  • 古いブロック造の擁壁

  • 誰の所有か分からない擁壁

  • 水抜き穴のない擁壁

などは注意が必要です。


■ 崖条例とは?安心して家を建てるためのルール

都道府県ごとに定められている「がけ条例」は、
崖が崩れる危険性がある場所に建物を建てるときの安全基準 をまとめた条例です。

崖といっても、擁壁があっても「崖」とみなされる場合があります。

条例では、

  • 崖の高さ

  • 崖の角度

  • 建物を建てる位置(離隔距離)
    などが細かく定められており、
    必要に応じて 補強工事建物位置の調整 が求められることがあります。


■ 擁壁のある土地を購入するときのポイント

✔ 1. 擁壁の調査が必要

安全性・構造・劣化状況・所有者を確認します。

✔ 2. 行政の「がけ条例」に該当するか

確認しないまま購入すると、
「家が建てられなかった」「思っていた建物が建たない」
というケースもあります。

✔ 3. 修繕費用の見込み

古い擁壁は修繕に費用がかかる場合があります。


■ 不動産会社の“誠実な案内力”が問われるところ

擁壁や崖条例は、一般のお客様には分かりづらく、
現地を見ただけでは判断できないことがほとんどです。

だからこそ、不動産会社には
・専門的な情報を正しくお伝えすること
・不安点を丁寧に説明すること
・メリットもデメリットも誠実に共有する姿勢

が求められます。

家を買うときは、
“建物” の良さだけでなく、安全に暮らせるかどうかも大切なポイント。
その部分を一緒に確認しながら進めていける存在でありたいと思っています🌿


■ 最後に。

擁壁や崖条例というと、少し難しくて避けたくなるテーマですが、
知っておくだけで安心につながることが本当に多いんです。

もし今、土地選びの途中で
「裏に高低差があるけど大丈夫?」
「この擁壁って安全?」
と迷っているところがあれば、どうかご相談ください。

安心できる暮らしのために、
専門的な視点からしっかりサポートさせていただきます🍃

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